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神座ナメ摩崖仏(末包摩崖仏)

佐用郡佐用町末包という岡山県境の険しい山の崖に、素朴でかわいらしいお地蔵様の磨崖佛(まがいぶつ)があります。なんでも、源平の戦いに破れた平宗清がこの地に落ちて7体の磨崖仏を彫り始めたが、2体まで彫ったところで夜が明けてきたので、残りは輪郭だけ彫って帰って行ったそうです。実際このお地蔵様の他に、もう一体の仏様が彫られているのが確認できます。 

教蓮寺庫裏玄関の拓本

地元の歴史に詳しい教蓮寺の前住様にお尋ねしたら、今は寂びれたところだけど、昔たたら製鉄が盛んだったこの地は、人や物資の交流も盛んだったようです。この仏様は、道からすぐの高台の崖に彫られていて、行きかう人々を見守り、そして旅人もこの仏様に道中の安全を祈願したのでしょう。 教蓮寺の庫裏の玄関にはこの仏様の拓本の衝立があります。錫丈を両手で抱えておられたかわいい姿のお地蔵様です。

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